京都のサイクリストにとって、走りごたえと達成感を同時に味わえる名ルート。それが、亀岡を拠点に嵐山、保津峡、日吉を巡るこの周回コースです。
今回は、亀岡を発着点とし、歴史ある老ノ坂から激坂の六丁峠、そして日吉ダムへと抜ける、中級者〜上級者向けの本格サイクリングルートを解説します。
1. ルート概要
このルートは、亀岡・京都・南丹を跨ぎ、変化に富んだ景色と勾配を楽しめるのが特徴です。
【走行ルート】
亀岡 → 老ノ坂 → 嵐山 → 六丁峠 → 保津峡 → 日吉ダム(スプリングスひよし) → 出雲大神宮 → 亀岡
- 距離: 約70〜80km(目安)
- 獲得標高: 1,000m超(ルート詳細による)
- 所要時間: 約5〜7時間(休憩・食事含む)

2. コース解説:歴史の坂から現代の激坂へ
老ノ坂から嵐山へ:まずはウォーミングアップ
亀岡を出発し、まずは国道9号線の旧道である老ノ坂を越えます。ここはかつての山陰道の難所。現在は交通量も落ち着いており、京都盆地へ向けて一気にダウンヒルを楽しむ区間です。嵐山に到着したら、観光客が増え出す前に嵯峨野方面へ。
京都府道50号 六丁峠ヒルクライム
嵯峨鳥居本を過ぎると、いよいよ本ルート最大の難所、六丁峠が現れます。
- 平均斜度: 約9.5%
- 最大斜度: 18%
短い距離に凝縮された激坂は、まさに「壁」。ここをクリアした後の保津峡を見下ろす絶景が、最初の大きなご褒美になります。
日吉ダムへの快走路
六丁峠を越えた後は、保津峡沿いの静かな区間へ。信号のほとんどない府道50号を、リズム良く駆け抜けます。山間部の澄んだ空気を感じながら、日吉ダムを目指すこの区間は本ルートのハイライトです。
3. 休憩・回復の拠点|道の駅 スプリングスひよし
通過点であり活力を養うのが「道の駅 スプリングスひよし」です。 「ダムカレー」や地元の食材を使ったメニューでエネルギーをフル充填でき、併設の温泉でリフレッシュできるのも楽しみの一つです。
4. 復路:国道25号線で亀岡へ
日吉からの帰路は、国道25号線(亀岡園部線)を経由して亀岡へと戻ります。
適度なアップダウンをこなしながら亀岡盆地へと戻るこの道は、夕暮れ時の田園風景が美しく、ライドの締めくくりにふさわしい穏やかな道です。
5. 走行上の注意点と推奨装備
- 機材: 最大斜度18%を攻略するため、32T以上のワイドギアを推奨します。
- 補給計画: 嵐山を過ぎると日吉までコンビニはありません。十分な水分と補給食を携行してください。
- 安全管理: 保津峡付近は道幅が狭く、カーブが連続します。特に下り坂でのスピードの出し過ぎには注意してください。
6. 亀岡で発着
このハードな周回ルートを最大限に楽しむなら、霧の工坊を発着にするメリットがあります。
- ウォームアップからの本格ルート: 京都府道50号に入るまでの一般道は負荷の低いルートでウォーミングアップに最適です。
- 早朝に混雑するルートを通過: 早朝スタートで、混雑する前の老ノ坂〜嵐山を抜けれます。
- 「ゴール」での癒し: 疲れ切った身体を五右衛門風呂で癒せます。
まとめ:満足度の高い本格周回コース
「老ノ坂〜嵐山〜六丁峠〜日吉」を巡るこのルートは、京都のサイクリングの醍醐味が凝縮されています。
厳しい登り、爽快な下り、そして美しい水辺の景色。そのすべてを味わった後の達成感は、日帰りでは味わえない「霧の工坊」拠点ならではの深みがあります。
次の休日は、この「フルコース」に挑戦してみませんか?
補足:京都丹波サイクルルート
京都府が作成した、「京都丹波サイクルルート」も紹介します。
霧の工坊から自転車で5分の「サンガスタジアム by KYOCERA」を発着点とした、初級から上級まで幅広く楽しめる全5コースがあります。亀岡市、南丹市、京丹波町にまたがる京都丹波地域は、日本の原風景らしいかやぶきの農村や田園が広がっており、京都丹波ならではの「映える」景色が広がります。
幹線道路を避けた車の交通量の少ない道でツーリングを楽しめるのが魅力です。
京都丹波サイクルルートはこちら
PDFマップデータ: 解説面 / 地図面