こんにちは、霧の工坊の施設の1つ、五右衛門風呂について、その歴史と特徴をご紹介いたします。
五右衛門風呂は、その名前に込められた歴史的なエピソードから、風呂自体の特異な構造や環境への配慮まで、多くの興味深いポイントがあります。
五右衛門風呂という名前の由来
五右衛門風呂の名前の由来は、豊臣秀吉が石川五右衛門をかまゆでの刑にしたという俗説から生まれました。
五右衛門風呂は、カマドを築いて釜をのせ、その上に桶を取り付け、底板を浮き蓋とし、その板を踏み沈めて入浴する独自の構造を持っているもので、従来は、底が鉄製であるのが五右衛門風呂、全体が鉄製であるのが長州風呂とされていましたが、現在では長州風呂を五右衛門風呂として一般的に呼称されています。
五右衛門風呂の特徴と豆知識
- 鋳物でできた浴槽
五右衛門風呂は鋳物(鉄)でできた浴槽です。一般的に鉄はサビますが、五右衛門風呂は浴槽がサビず、長年維持ができます。その秘密は、使用していくうちに徐々に浴槽の表面に皮膜(酸化皮膜)を形成し、鉄と酸素の結合(酸化)を防ぐことで、サビを防いでいます。 - 環境へのやさしさ
五右衛門風呂は、鉄でできた製品が壊れても再び炉で溶かされ、新たな製品に生まれ変わるエコなお風呂です。また、お湯を沸かすのには使わなくなった紙や木を燃料とするため、資源の有効活用にも貢献しています。 - 温かい秘密
冬場、給湯タイプの風呂では給湯せずに入ると湯が冷え、体が冷えることがありますが、五右衛門風呂は薪の残り火や風呂自体の余熱でお湯が冷めにくいため、常に温かい湯が体に当たり、風呂から出る際も心地よく感じることができます。 - お風呂のサイズ
五右衛門風呂は一人用の小さめのサイズが一般的です。昔は鉄を大量に手頃な価格で作ることが難しかったこと、身長・体格の違い、水道のない時代の給水の手間など影響しています。現代人には五右衛門風呂は少し窮屈に感じられるかもしれませんが、その歴史的背景を感じることができます。
五右衛門風呂は肌触りが変わる!?
お湯の中には自然に鋳物の鉄分が溶出し、その結果、肌触りの良い柔らかいお湯が楽しめます。このお湯には鉄泉温泉同様の抗血管拡張効果があり、血行を促進させる効果が期待できます。また、熱せられた鋳物から発する遠赤外線効果により、体の芯まで温まり、湯冷めしにくい特長があります。
まとめ
五右衛門風呂は、その歴史と独自の特徴からくる魅力がたくさんあります。
名前の由来や構造、素材にこだわった製品としてのエコな側面など、これまでに紹介したポイントを参考に、五右衛門風呂に入る際には、ぜひその魅力を存分に味わってみてください。
歴史を感じ、心地よいお湯に包まれる贅沢なひとときが待っています。